本因坊戦七番勝負、井山裕太本因坊が勝ち最終局へ |
【2021年6月30日(水) 産経新聞】 囲碁の第76期本因坊戦七番勝負の第6局が6月29、30の両日、三重県鳥羽市で行われ井山裕太本因坊(32)=棋聖・名人=が153手までで、挑戦者の芝野虎丸王座(21)に黒番中押し勝ちし、対戦成績を3勝3敗とした。最終第7局は7月6、7日に甲府市で打たれる。趙治勲二十五世本因坊(65)=平成元〜10年=に並ぶ史上最多の本因坊10連覇がかかる今期の七番勝負で、井山本因坊は第4局を終えた時点で1勝3敗と追い込まれた。第4局の翌日(6月12日)、世界のトップ棋士が参加する中国団体戦の甲級リーグで中国の強豪・謝科九段(21)と対戦し勝利した。インターネット対局とはいえ、タイトル戦翌日に公式戦に出場する異例の対応で弾みをつけると、第5局(6月21、22日)、第6局と連勝し、対戦成績をタイに戻した。芝野王座は今春行われた「大和ハウス杯 第59期十段戦五番勝負」で、七大タイトル6度目の登場で初めて最終局を経験、許家元十段(23)に敗れ防衛はならなかった。2棋戦続けてのフルセットとなる。
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