一力遼、半目差の辛勝で首位死守 囲碁名人戦リーグ |
【2021年7月1日(木) 朝日新聞デジタル】 第46期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は1日午後10時4分、単独首位を走る一力遼天元が河野臨九段を黒番半目で下し、7戦全勝とした。8日の許家元(きょ・かげん)十段―羽根直樹九段戦で、現在5勝1敗の2位許が負ければ、一力は8月最終局を待たず井山裕太名人への挑戦権獲得を決める。敗れた河野は2勝5敗となり、リーグ残留に赤信号が点滅しはじめた。一力は対河野5連勝中だったが、河野のパンチを食らって苦戦を強いられ、一時AIの勝率は1%まで落ちた。しかし勝負手を連発して追い上げ、終盤のヨセで際どく半目差して、辛くも首位を守った。河野の負けにより、序列1位の前名人、芝野虎丸王座(3勝4敗)のリーグ残留が確定した。残留争いに残っているのは、成績順に羽根直樹九段、山下敬吾九段、本木克弥八段=3勝3敗▽河野、余正麒(よ・せいき)八段=2勝5敗▽安斎伸彰七段=1勝5敗の6人。このうち3人がリーグ落ちする。5日には余と安斎の直接対決があり、負けたほうは陥落が確定する。
| |