防衛か 復位か 1勝1敗 17日金沢で碁聖戦第3局 |
【2021年7月17日(土) 北國新聞社】 一力碁聖「力を出し切る」 井山三冠「ベスト尽くす」 囲碁の一力遼碁聖(24)に井山裕太三冠(32)が挑む、第46期碁聖戦5番勝負第3局(北國新聞社、新聞囲碁連盟、日本棋院、関西棋院主催)を前に16日、会場となる北國新聞会館で下見が行われた。第2局まで1勝1敗のタイ。初防衛を目指す一力碁聖は「自分の力を出し切りたい」、4期ぶりの復位を狙う井山三冠は「ベストを尽くしたい」と意気込み、闘志をみなぎらせた。開幕戦では、挑戦者の井山三冠が先勝。第2局は一力碁聖が地元仙台で反撃し、半目差で接戦を制した。一力碁聖は昨期の碁聖戦で初の七大タイトルを獲得。昨年、金沢で打った第1局では勝利を収めており、「勝った良いイメージがある。気負わずに臨みたい」と話した。井山三冠は棋聖、名人、本因坊のタイトルを保持する。タイトルを争う挑戦手合では何度か一力碁聖と対戦しているが、今回は初めて挑戦者側に立つ。「チャレンジャーとして思い切りぶつかっていきたい」と井山三冠は力を込めた。対局は17日午前9時からで、立会人は中野寛也九段。持ち時間は各4時間で、同日中に勝敗が決まる見込み。田尻五段が大盤解説 大盤解説は17日午後2時から北國新聞20階ホールで開かれ、金沢市出身の田尻悠人五段が解説し、佃優子アマ六段が聞き手を務める。午前9時からの対局はインターネットでライブ中継される。観戦には「北國新聞囲碁サロン」の無料専用ソフトが必要になる。詳細は北國新聞社ホームページまで。
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