囲碁女流本因坊挑戦者に星合志保三段、NHK杯進行役 |
【2021年8月23日(月) 産経新聞】 囲碁の第40期女流本因坊戦の挑戦者決定戦が23日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、星合(ほしあい)志保三段(24)が小山栄美(てるみ)六段(51)を破り、初の五番勝負進出を決めた。プロ9年目の星合三段がタイトル戦に挑むのは初めて。今期のトーナメント戦で、桑原陽子六段や鈴木歩七段らタイトル獲得経験者を破ってきた星合三段は「ビックリ、というか不思議な感じがする」と話しながら「女流の枠を超えて活躍する藤沢里菜女流本因坊と、少なくとも3局戦えるので、しっかり準備して臨みたい」と話した。星合三段は「NHK杯囲碁トーナメント」で進行役を務めている。星合三段は前期の女流本因坊戦でも挑戦者決定戦に進みながら、藤沢に敗れた。勝利した藤沢が2期ぶりに女流本因坊を奪還している。全女性棋士が出場できる5つの女流棋戦の挑戦手合(五番勝負、三番勝負)やトーナメント戦の決勝に進むのはここ3年、藤沢女流本因坊と上野愛咲美女流棋聖(19)、謝依旻(しぇい・いみん)七段(31)、鈴木歩七段(37)に限定されていた。この4人以外でタイトルを獲得したのは、平成30年の扇興杯女流最強戦の万波奈穂四段(35)が最後。厚いトップ4の壁を、新顔の星合三段が打ち破れるか。藤沢女流本因坊とのシリーズは、9月28日に岩手県花巻市で開幕する。
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