囲碁の新人王戦、上野女流棋聖が初勝利 |
【2021年10月9日(土) 産経新聞】 囲碁の第46期新人王戦決勝三番勝負の第2局が9日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、上野愛咲美(あさみ)女流棋聖(19)=四段=が261手までで、外柳是聞(そとやなぎ・せぶん)三段(26)に黒番中押し勝ちし、対戦成績を1勝1敗とした。上野女流棋聖には女性初の新人王獲得がかかる。最終第3局は15日に同所で打たれる。上野女流棋聖は第22期(平成9年)の青木喜久代八段以来2人目となる女性の決勝進出者で、女性として初めて同三番勝負で白星をあげた。「あまり(内容が)よくなくて、3局目を打てるのはうれしい。次までにしっかり勉強して、安定感のある碁を打ちたい」と上野女流棋聖は振り返った。新人王戦の参加資格は前年の予選開始時に25歳以下、六段以下のため、外柳三段は今回が最後のチャンス。「最初誤算があって、ボロボロになり大変だなと思ったが、盛り返した。ただ(リードしたところで)頑張りすぎた手があり、簡単に負けのルートに入ってしまった」と悔やんだ外柳三段は「結果を気にせず打ちたい」と前を向いた。
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