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伊田篤史八段が初のリーグ入り「黄金の椅子」の1つ確保 囲碁名人戦
【2021年11月11日(木) 日刊スポーツ
井山裕太名人(32)への挑戦権を争う名人リーグ入りをかけた、囲碁の第47期名人戦最終予選決勝、伊田篤史八段(27)対謝依旻(しぇい・いみん)七段(31)戦が11日、名古屋市の日本棋院中部総本部で打たれた。対局は黒番(先手)の伊田が勝ち、初のリーグ入りを決めた。予選からの勝ち上がりは3枠。リーグへの切符は、別名「黄金の椅子」とも呼ばれている。その1つを確保した。2009年(平21)にプロデビューした伊田は、14年本因坊戦挑戦者、15年には20歳11カ月の最年少でNHK杯トーナメントを制した。同年、高尾紳路十段を下して、十段を獲得。デビューから6年0カ月での7大タイトル(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段)獲得は最短記録だ。一方、謝の女流棋士初の3大棋戦(名人戦・棋聖戦・本因坊戦)最上位リーグ入りはならなかった。過去、女性棋士が3大棋戦の最終予選に進出したのは11年棋聖戦の鈴木歩六段(相手は河野臨九段)、19年名人戦の藤沢里菜四段(一力遼八段=段位はすべて当時)以来3人目。いずれも最後の壁に阻まれた。


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