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囲碁 女性躍進の2021年 上野愛咲美、女性初の年間最多勝 仲邑菫も3位
【2021年12月28日(火) 朝日新聞デジタル
 囲碁のプロ棋士団体、日本棋院と関西棋院の公式戦は27日までに今年の全日程を終え、上野愛咲美(あさみ)女流棋聖(20)が今年の国内公式戦で54勝(25敗)を挙げ、女性初の年間最多勝棋士になった。中学生棋士の仲邑菫二段(12)も43勝(18敗)で3位に入り、囲碁界における女性の台頭を反映する記録ラッシュになった。囲碁の公式戦は女流棋戦や若手棋戦など性別や年齢制限のある棋戦が含まれる。このため女性や若手は多くの棋戦に参加できるが、上野は男女競合の若手棋戦、若鯉(わか・ごい)戦で優勝し、新人王戦でも準優勝。女流棋戦を除く戦績をみても35勝15敗の好成績で、女流の枠を超えて活躍した。名人戦など囲碁七大棋戦のタイトルはこれまで男性が独占してきた。女性は挑戦者になったこともないが、今年は各棋戦で上位に肉薄した。謝依旻七段(32)は名人戦最終予選決勝まで進み、女性初の挑戦者決定リーグ戦出場まであと1勝と迫った。藤沢里菜女流本因坊(23)は十段戦本戦トーナメントで女性最高位の8強進出を果たした。今年の勝ち星ランキングベスト5は次のとおり。
(1)上野愛咲美女流棋聖=54勝25敗
(2)許家元(きょ・かげん)十段=45勝21敗
(3)仲邑菫二段=43勝18敗
(3)佐田篤史七段=43勝19敗
(5)余正麒(よ・せいき)八段=42勝17敗


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