囲碁の日本棋院打ち初め式 許家元十段「精進して国際棋戦も勝つ」 |
【2022年1月5日(水) 産経新聞 】 囲碁の日本棋院は5日、東京都千代田区で「打ち初め式」を行った。小林覚理事長は「ファンの皆さんに喜んでいただける企画を考えている。ワクワクドキドキするような1年にしていきたい」とあいさつした。続いて東京本院所属のタイトルホルダーが新年の抱負を語った。昨年、史上最速の入段4年8カ月で七大タイトルを獲得した関航太郎天元(20)は「昨年より注目される機会があるかもしれない。責任感をもって打っていきたい」。十段と阿含・桐山杯を奪取した許家元(きょ・かげん)十段(24)は「(昨年は)できすぎの部分もあるが自信になった。さらに精進して、国際棋戦でも結果を残せるようにしたい」と決意を語った。また、5つある女流タイトルのうち4つを保持する藤沢里菜女流本因坊(23)は「年女です。前回の寅年にプロ入りして、12年たったのは感慨深い。精いっぱい頑張りたい」と語り、昨年女性で初めて最多勝(54勝)と最多対局(79局)になった上野愛咲美(あさみ)女流棋聖(20)は「いろいろなことにトライしていきたい」と干支にひっかけた決意表明で場内を沸かせた。このあと4人は、男女で組みペア碁で対局した。一昨年まではファンを交えての懇親会も実施されてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し昨年は中止。今年は日本棋院で評議員を務める斎藤十朗元参院議長や、理事の遠藤龍之介フジテレビ副会長ら関係者のみが出席した。
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