関航太郎天元が就位式「大きな挑戦」防衛へ力強く「歴史に名を残す棋士になって」師匠の藤沢八段 |
【2022年2月15日(火) 日刊スポーツ】 囲碁の第47期天元戦を制した関航太郎天元(20)の就位式が15日、都内で行われた。昨年12月までの5番勝負では大舞台にも緊張せず、物おじしない性格を発揮して、一力遼天元(当時=24)を3勝1敗と圧倒した。7大タイトル(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段)初挑戦で初制覇。しかもデビューから4年8カ月でのタイトル獲得は、2019年(令元)の名人戦を5年1カ月で制した芝野虎丸九段(22)の最速記録を上回る。祝辞を述べた師匠の藤沢一就八段(58)は、「才能、能力を遺憾なく発揮してくれた。来期の防衛だけでなく、歴史に名を残す棋士になってほしい」と話した。謝辞で関は「勝った1、3、4局は自分を信じて打つことができて、いい結果につながったと思います。入段(プロになって)してもう少しで5年。棋士人生においても、一番いい内容の碁が打てたと感じています。防衛と言っても自分にとっては大きな挑戦。昨年以上にいい内容の碁が打てるよう、精進していきたい」と力強く語った。
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