トップページ > 過去ログ > 記事閲覧
一力遼九段敗れ、囲碁農心杯は日本2位 韓国連覇
【2022年2月26日(土) 産経新聞
日本・中国・韓国による囲碁の勝ち抜き団体戦「第23回農心辛ラーメン杯」の第3ラウンド最終第14戦が26日、インターネット対局で行われ、一力遼九段(24)は、韓国の申眞婿(しん・じんそ)九段(21)に敗れた。韓国が2大会連続14回目の優勝を果たし、15大会連続3位(最下位)だった日本は2位で終えた。各国5人ずつが出場する農心杯は、勝者が続けて対局するシステム。日本勢は今回、昨年10月の第1ラウンドで先陣を切った芝野虎丸九段が敗れたのち、許家元十段が1勝をあげた。11月の第2ラウンドで4人を勝ち抜く快進撃をみせた井山裕太五冠だが、今月21日の第3ラウンド第10戦で中国棋士に敗れていた。日本チーム4番手で24日に登場した余正麒八段は、申九段に敗北。第7回以来の優勝をかけ最後のとりでとして対局した一力九段も、勝利に結びつけることはできなかった。「とくに序盤は研究して、まずまずの出だしだったが、(申九段は形勢が)よくなってから自分のペースに持っていくのがうまい」と評した一力九段は「優勝できなかったのは残念だが、申九段以外の棋士には、日本勢でも(互角に)戦える。次回以降も優勝争いできるようにしたい」と話した。世界トップクラスとされる申九段は今大会4人に勝ち抜いた。韓国以外の棋士との対局には直近で28連勝と、圧倒的な力を見せつけた。


Page: [1]