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一力遼、踏みとどまる 羽根直樹破り挑戦に望みつなぐ 囲碁名人戦リーグ
【2022年3月15日(火) 朝日新聞
 第47期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は14日、一力遼九段が羽根直樹九段に白番中押し勝ちしてリーグ成績を2勝2敗の五分に戻し、井山裕太名人への連続挑戦に望みをつないだ。敗れた羽根も2勝2敗となった。出場棋士9人で争う名人戦リーグは、3敗して挑戦権を獲得した例は第9期の大竹英雄九段しかいない。前期全勝優勝の一力は今期、開幕先勝のあと2連敗を喫し、連続挑戦には一つも負けられない状況に追い込まれていた。しかし本局は、羽根に地合いで先行されながらも手厚い構えから各所でポイントを稼ぎ、重厚な打ち回しで羽根を寄り切った。一力は現在、棋聖戦七番勝負を井山と争っており、現在3勝3敗のタイ。タイトル奪取をかけた最終第7局を今月17、18日に控える。本因坊戦リーグはトップと星一つ差の2位につけており、棋聖戦に続く本因坊戦、名人戦の三大棋戦連続挑戦を視野に入れている。


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