一力遼棋聖、本因坊戦挑戦者に 5月に7番勝負第1局 |
【2022年4月4日(月) 河北新報】 囲碁の第77期本因坊戦(毎日新聞社主催)の挑戦者決定プレーオフが4日、東京都千代田区の日本棋院で打たれ、仙台市出身の一力遼棋聖(24)が余正麒八段(26)に210手で白番中押し勝ちし、井山裕太本因坊(32)=名人、王座、碁聖の四冠=への挑戦権を初めて獲得した。一力棋聖は初の本因坊を目指し、井山本因坊は前人未到の11連覇が懸かる。一力棋聖は昨秋に名人戦、今春に棋聖戦で井山本因坊に挑戦。今回の本因坊と合わせ三大棋戦(棋聖戦、名人戦、本因坊戦)に史上初めて3連続で挑戦する。七大タイトル戦で両者の対戦は10度目となり、通算の対戦成績は一力棋聖の2勝7敗。9度目となった3月の第46期棋聖戦は、一力棋聖が井山本因坊を4勝3敗で破った。8棋士による本因坊戦挑戦者決定リーグで一力棋聖と余八段は6勝1敗の同率となり、プレーオフに臨んだ。本因坊戦7番勝負は持ち時間各8時間の2日制で、第1局は5月10、11の両日、金沢市で打たれる。一力遼棋聖は「再び井山さんと7番勝負を戦えるのは非常に光栄。大舞台で戦い続けられることは自分にとってプラスになる。いい状態で臨みたい」と語った。
| |