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仲邑菫二段が中押し勝ち「後半いい勝負になって焦っていました」女流本因坊挑戦権獲得へ好発進
【2022年5月5日(木) 日刊スポーツ
藤沢里菜女流本因坊(女流名人・立葵杯・扇興杯=23)への挑戦を目指す、囲碁の第41期女流本因坊戦本戦1回戦、大森らん初段(19)対仲邑菫二段(13、大森が黒番=先手)戦が5日、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で行われた。午前10時から始まった対局は、午後4時12分、白番(後手)の仲邑が194手までで中押し勝ちした。「序盤ちょっと良くなったのですが、後半いい勝負になって焦っていました。途中まで難しかったです」。最後は振り切った。先月、女流名人戦3番勝負で13歳1カ月の史上最年少でのタイトル初挑戦を果たした仲邑だが、藤沢に連敗した。「決断よく打たれていました。ペース配分とか勉強になりました」と言う。大森とは過去2勝1敗。3年前の4月にデビュー戦となった竜星戦予選Bで敗れた。20年9月の若鯉戦予選、初のリーグ入りを果たした今年2月の女流名人戦挑戦者決定リーグ戦と連勝している。今回も白星を挙げ、女流名人戦に次ぐ挑戦権獲得に向け、好発進した。女流本因坊戦は2年連続での本戦入り。前期は準々決勝まで進出しながら、ベテラン小山栄美六段(52)に敗れてベスト8で姿を消した。2回戦では、女流名人獲得経験者の加藤啓子六段(43)と戦う。初顔合わせだ。「いつも通り、自分の力を出し切れるように頑張ります」と話していた。


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