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囲碁の一力遼棋聖が碁聖戦挑戦へ
【2022年5月16日(月) 産経新聞
囲碁の第47期碁聖戦の挑戦者決定戦が16日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、一力遼棋聖(24)が余正麒(よ・せいき)八段(26)に黒番中押し勝ちし、五番勝負進出を決めた。七大タイトルのうち4つを保持する井山裕太碁聖(32)とのシリーズは6月24日に開幕する。前期、フルセットの末、井山碁聖に敗れ失冠している一力棋聖は、立場を入れ替えての対決に「戻ってくることができ、よかった。精いっぱい、自分のベストを尽くしたい」と決意を示した。一力棋聖は今期の本戦トーナメントで羽根直樹九段や許家元(きょ・かげん)十段、依田紀基九段を下してきた。3月に決着した井山四冠との棋聖戦七番勝負を初めて制した一力棋聖は、本因坊戦七番勝負でも井山四冠と対戦中。同時進行になる碁聖戦に「1日制で井山さんと打つのは久しぶり。(七番勝負の)2日制とは違った碁になるのでは」と話した。余八段は今春、本因坊戦リーグを1位タイで終えたが、挑戦者決定プレーオフで一力棋聖に敗れている。許十段に挑んだ「大和ハウス杯 第60期十段戦五番勝負」に続くタイトル挑戦は逃した。

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