彭筌
^{ホウ・ケイ}
彭荃
Peng Quan
^{ペン・クァン}

1985年11月9日生れ

貴州省貴陽市出身

劉小光九段門下。1996年入段。1997年二段。1999年7月三段。2000年7月四段。2002年7月五段。2005年7月六段。2006年7月七段。

棋風：徹底に実利を稼ぎヨセで勝負をかける李昌鎬風。
渾名：｢小さな李昌鎬｣、｢大瞼猫｣

2002年(36期)全国個人戦準優勝(16歳)
2002年(9期)新人王(16歳)
1999年(2回)春蘭杯ベスト８(第２回戦で劉昌赫九段を破る)(14歳)

2001年1月1日以降国際棋戦成績＝21勝14敗(対韓国：7勝11敗、対日本：7勝2敗、対中国：5勝1敗、対他：2勝0敗)

対局日	棋戦名	勝敗	対戦相手	コメント
2007.10.16	第9回農心杯第１局	●	羽根直樹九段(日本)
2007.06.04	第12回ＬＧ杯第1回戦	●	睦鎮碩九段(韓国)
2006.11.25	第8回農心杯第8局	●	朴永訓九段(韓国)
2006.11.24	第8回農心杯第7局	○	山田規三生九段(日本)
2006.11.23	第8回農心杯第6局	○	元晟湊七段(韓国)
2006.11.22	第8回農心杯第5局	○	今村俊也九段(日本)
2006.09.30	第6回春蘭杯準決勝戦	●	常昊九段(中国)
2006.09.28	第6回春蘭杯八強戦	○	周鶴洋九段(中国)
2006.09.15	第8回農心杯第4局	○	崔哲瀚九段(韓国)
2006.09.14	第8回農心杯第3局	○	羽根直樹九段(日本)
2006.08.30	第3回トヨタ杯八強戦	●	李昌鎬九段(韓国)
2006.08.28	第3回トヨタ杯2回戦	○	崔哲瀚九段(韓国)
2006.08.26	第3回トヨタ杯1回戦	○	郭鵑五段(オランダ)
2006.03.13	第6回春蘭杯2回戦	○	高根台四段(韓国)
2005.03.14	第5回春蘭杯3位戦	○	胡耀宇七段(中国)
2004.11.26	第6回農心杯第7局	●	崔哲瀚九段(韓国)
2004.11.25	第6回農心杯第6局	○	高尾紳路九段(日本)
2004.09.10	第5回応氏杯準決勝第3局	●	崔哲瀚八段(韓国)
2004.09.08	第5回応氏杯準決勝第2局	○	崔哲瀚八段(韓国)
2004.09.06	第5回応氏杯準決勝第1局	●	崔哲瀚八段(韓国)
2004.08.21	第2回トヨタ杯1回戦	●	劉昌赫九段(韓国)
2004.06.10	第5回春蘭杯準決勝戦	○	周鶴洋九段(中国)
2004.06.08	第5回春蘭杯八強戦	○	王磊八段(中国)
2004.04.24	第5回応氏杯八強戦	○	周鶴洋九段(中国)
2004.04.22	第5回応氏杯2回戦	○	依田紀基九段(日本)
2004.04.20	第5回応氏杯1回戦	○	王立誠九段(日本)
2003.12.31	第5回春蘭杯2回戦	○	劉昌赫九段(韓国)
2003.12.29	第5回春蘭杯1回戦	○	周俊勲九段(台湾)
2003.09.04	第15回テレビアジア杯第１局	●	三村智保九段(日本)
2003.08.27	第8回三星火災杯1回戦	●	李昌鎬九段(韓国)
2002.08.30	第7回三星火災杯2回戦	●	曺薫鉉九段(韓国)
2002.08.28	第7回三星火災杯1回戦	○	山田規三生九段(日本)
2002.07.03	第5回中韓新人王戦3局	●	李世石三段(韓国)
2002.07.01	第5回中韓新人王戦3局	○	李世石三段(韓国)
2002.06.30	第5回中韓新人王戦3局	●	李世石三段(韓国)
2000.04.28	第2回春蘭杯八強戦	●	依田紀基九段(日本)
1999.12.25	第2回春蘭杯2回戦	○	劉昌赫九段(韓国)
1999.12.23	第2回春蘭杯1回戦	○	車敏洙四段(米国)

新浪体育　韓国棋院の情報　写真(20歳)　写真(20歳)

【2004年4月23日　中国・体育週報(曹志林、張建東)】
第5回応氏杯戦は第２ラウンドまで進み、中国チームは18歳の若手棋士・彭筌五段がベスト8に残っている。彼は第１ラウンドで日本の十段・王立誠九段を淘汰し、第２ラウンドでは日本の名人・依田紀基九段をねじ伏せて、居並ぶ日本記者を驚かせた。
彭筌は貴陽で普通の家庭に生まれた。6歳のとき、学校が終って家に帰っても両親が仕事でいないので、彼の母親は彼を学校のそばの子供囲碁学校に入れた。この両親の便宜的な計画が彭筌の一生を変えようとはそのときは思いもよらなかった。彭筌が9歳のとき、母親は北京に出張する機会があり、ついでに彭筌を連れて北京に行った。母は見聞を広めさせるともりだった。そのとき劉小光に一局指導碁を受けた。劉小光は彼の才能に気付き、彭筌に河南鄭州の囲碁クラスを紹介し、碁を勉強することを勧めた。彭筌の父は仕事を辞めて息子と河南で暮すことを決めた。彼は少しもだらけることなく碁を勉強した。河南のこの半年で彼は急速に進歩した。
10歳のとき、もともと補欠だった彭筌は全国少年戦にレギュラー・メンバーとして出場する機会を得、大番狂わせで優勝を獲得した。2000年に彭筌は一夜で小学校の有名人になった。第2回春蘭杯戦の国内選抜戦でも勝ち進み、14歳の彭筌は中国チームのメンバーに入選した。第2回春蘭杯戦の第1ラウンドで彭筌はアメリカ代表の車敏洙とあたった。車敏洙をはじめ誰もが彭筌を知らなかった。彭筌はあっさり車敏洙を打ち破り、第２ラウンドでは韓国の四天王の一人・劉昌赫に逆転勝ちした。この殊勲で14歳の彭筌は世界碁界に驚きをもって迎えられた。
彭筌の国内での成績は全国戦第2位が2度、早碁戦の第2位が1度だけ。しかし彼は春蘭杯に2度参加して、2度劉昌赫をねじ伏せている。今回の応氏杯戦でも彭筌また金星を挙げ、ベスト8入りした。どうして彭筌は国際戦で強いのだろうか。他の棋士よりレベルが高いのだろうか。ある囲碁評論家は｢彭筌の試合前の心理状態がよいためだ｣という。彭筌は記者に｢私は自分の技が及ばないことを知っている。私はずっと盤上で耐えるだけです｣といった。事実、このリラックスした心理状態が、逆に相手に辛抱を切らせるのかもしれない。彭筌の仲間が｢どうしてか分からないが、彭筌は下のクラスの棋士に対してはへぼがとても多い｣という。もしかすると、このような現象はまさに彭筌のリラックスした心理状態が影響して、相手によって低調となるのかもしれない。自らに多くの不必要な圧力をかけない為だ。
彭筌は石をきちんと並べる。これが彼のよい心理状態の基礎かもしれない。彭筌はきっと対局中に強敵を“神秘”の力でねじ伏せているのかもしれない。中国の多くの棋士はこの点で彭筌に比べてはるかに見劣りがする。

【2002年2月28日中国・新華網】
彭奎は1985年11月生まれ、貴州省出身。6歳で碁を覚え、1996年12月に国家少年隊に入った。1997年中国名人戦に参加してベスト16に入る。1999年春蘭杯国内予選を勝ち抜き、中国棋士の最年少世界戦出場記録(14歳)を更新した。1999年12月、第2回春蘭杯２回戦で韓国棋士・劉昌赫を破ってベスト８に入り、一躍有名になった。つい最近、囲碁甲級リーグ戦の中信チームから浙江新湖チームに移籍し、今年は李昌鎬、馬暁春、兪斌などの名将と共に戦うことになっている。