加藤充志
かとう あつし
Kato Atsushi

1974年8月14日生れ

東京都出身
菊池康郎門下。1986年(第7回)小学生名人戦第5位。1990年入段。1998年七段。2001年9月八段。2004年通算400勝達成。2009年通算500勝達成。2011年7月15日九段(勝ち数=200勝昇段)。現役111人目の九段。
棋風:
揮毫:あだ名は「眠狂四郎」。1993年四段時に日中スーパー囲碁で4人抜きし「スーパーアツシ君」と呼ばれる。
1998年(4期)JT杯優勝(23歳)
日本棋院の情報 wikipediaの情報
写真(24歳)
【2003年12月5日 毎日新聞(夕刊)「この一手」(石井妙子)】
なぜかいつも眠たそうにみえるので、ついたあだ名が「眠狂四郎」。加藤充志八段、29歳。緑星学園の出身で山下敬吾棋聖の兄弟子にあたる。
彼がその名を点かに知らしめたのは1993年の日中スーパー戦だった。成績優秀な若手としてメンバーに大抜擢され、一番手を任されたところ、なんと周鶴洋四段(当時)ら中国側を次々となぎ倒し4連勝。日本チームに勝利をもたらす立役者となった。一躍、日本ばかりでなく、世界の囲碁ファンに名前を知られることになったが、それからはや10年。最も活躍が期待されていたが、残念なことにここのところ少し足踏みが続いている。その間、後輩たちがリーグ入りなど、先陣を譲ることになってしまった。「ちょっとだらしがないですよね。プロになって15年。会社員なら中堅の社員として活躍しているはずですよね」。
碁を始めたのは9歳の時で、手ほどきしてくれたのはアマチュア3段の祖父だった。すぐに夢中になって近所の碁会所に通い出し、1年たつ頃には祖父に白石を持っていた。そのころ、紹介されて緑星学園の門をたたく。兄弟子に青木紳一、青木喜久代兄妹、同世代に鈴木嘉倫少年がいる環境で学び、12歳で院生に、15歳で入段を果たしたというから、まずは順風満帆なスタートだったといえよう。(略)
入段した当初の気持ちの張りをそのまま持続するのは難しいが、いかに倦むことなく碁と向き合うかが棋士にとっては大きな課題だ。来年は「初心に返った気持ちで碁に取り組みたい」と加藤八段。15年選手として「眠狂四郎」の名に恥じぬ剣のさばきを見せてくれるだろう。