下島陽平 しもじま ようへい Shimojima Yohei | 1978年11月21日生れ 長野県駒ケ根市出身 | |
吉岡薫七段門下。1991年院生。1994年4月入段。1993年6月二段。1996年三段。1997年四段。1998年五段。2000年六段、2003年5月七段。2013年3月26日八段(勝ち数=150勝昇段)。 | ||
棋風: 揮毫: | ||
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日本棋院の情報 このごろの下島七段 | ||
【2006年7月26日「千寿会 かってにホームページ」より】 2006年8月26日、2年ほどの交際が実り、2歳年下の美奈子さんとめでたくゴールインする。陽平さんが大好きな草野球仲間の妹さんで、碁は知らないがこれから勉強したいと言ってくれたそうだ。二人の趣味は温泉旅行。 【2003年9月9日「日刊囲碁」】 Q.碁を覚えたきっかけは A.私は長野県駒ヶ根市の小学校に通っていましたが、小学3年の時、担任の先生から碁を教わりました。先生は長野県代表クラスのアマ高段者で、43人のクラス全員に碁を教えて下さいました。最初は30目の置き碁から始まったのでが、私はすぐに碁に夢中になり、2ヶ月に1回か2回の算数の授業などをつぶしてやってくれるクラス勝ち抜き戦でいつも一番を取っていました。たしか8連覇したと思います。1年たった小学4年の時、先生に駒ヶ根市内の碁会所にもつれていって頂きました。その頃は週4回ほど先生に家に来て頂いて碁を打ってもらっていました。先生はただ打つだけで手を治すようなことはしません。だから碁が楽しかった。小学3年から6年まで小学4年間で3000局は打ってもらったと思います。 Q.プロになりたいと思ったのは A.小学4年の終わり頃、先生に「プロになりたい」と言いました。先生は「卒業までに先生に先で打てるようになったらいいよ」と答えてくれました。これが励みになりました。小学5年のとき長野で開かれた囲碁イベントで小林覚先生に打って頂いたとき、「プロ棋士になりたい」と相談し、吉岡薫先生を紹介して頂いたのがプロ棋士になるきっかけです。 Q.吉岡先生の内弟子になったのですね。 A.小学校を卒業して中学生になると同時に吉岡先生の内弟子になりました。当時、吉岡先生は独身でしたし、長野から名古屋に一人でいくということで、両親は反対だったと思います。私がプロ棋士になりたいと強く言ったので許してくれたのだと思います。吉岡先生の内弟子になると同時に院生になり、15歳でプロ棋士になれました。 Q.内弟子生活はどうでしたか。 A。吉岡先生には最初4、5子で打って頂きました。家では週に1、2局は打って頂きました。先生からはいつも「挨拶をしっかりしなさい」と言われていました。それを実践していたお陰で、中部総本部に行くとプロ棋士の先生方にとても可愛がってもらいました。中学2年の時、院生リーグで11連敗して落ち込んでいたときは、山城先生や彦坂先生に声を掛けて頂いて打って頂きました。この中学2年の時に、いっぺんに3目は強くなったと思います。これも吉岡先生が仕掛けて下さったのだと思います。先生はいつもは優しいんですが、怒ると恐い。「プロ棋士になるなら授業中に詰め碁を解いているのは当たり前」と言われていました。 Q.プロ棋士なってからは。 A.中学を卒業すると同時に15歳でプロになりました。プロになってすぐに9連勝して、その後8連敗。自信をもって望んでいるときは9連勝できましたが、その後の連敗で目が覚めました。一生懸命勉強してその後15連勝しました。この1年で2子は強くなったと思います。17、18歳の時は遊んでしまいましたが、今は中部で一番勉強していると思います。 Q.今年、韓国に修業に行かれましたね。 A.今年の3月に名古屋で韓国の若手と中部本部の若手の対抗戦がありました。ここで僕は3連勝したのですが、「これならいけるかもしれない」と自信がつきました。同じ吉岡門下の金賢貞三段(ヒョンジョン)に相談したら「私の実家に泊まっていい」と言われ、韓国に行く決意をしました。6月13日に韓国に出発、若手棋士の研究会「笑笑会(ソウソウ会)」に入れてもらいました。それからは2週間韓国に行き、1週間日本で手合いをこなす生活を続けました。韓国では笑笑会のリーグ戦に入れてもらい、8月16日にリーグ戦を終え帰国しました。 Q.リーグ戦の成績は? A.リーグ戦は笑笑会メンバー48人が4組12人に分かれて、一人16局対戦します。成績は7勝9敗でした。リーグ戦への参加費は15万ウォン。1局勝つと1万ウォンもらえる仕組みでしたから、収支はほぼトントンです。 Q.韓国行きの狙いは? A.気持ちを変えたかった。常に継続して勉強できる精神的な強さがほしかった。その意味で一人でいったことに意味がありました。韓国の棋士に接して人生観が変わりました。視野が広がったと思います。 Q.韓国の若手棋士の感想は? A.(1)勝負に辛い…これは生活が苦しいからこそ、生まれるのだと思います。(2)世界戦に真剣…これは世界戦で準優勝以上すると兵役を免除されるからです。男性棋士にとってこれは大きなアドバンテージです。(3)結束力が強い…食事ときには20人くらいの棋士が一緒に行動する。この結束力には驚きました。 Q.今後も韓国修業を続けるのですか? A.続けます。11月に笑笑会の合宿があるのでそれに参加したいと思っています。目標はただ一つ、「強くなりたい」。 |