高川格
たかがわ かく
Takagawa Kaku
1915年9月21日生れ
AB型
和歌山県出身
1928年入段。1931年二段。1935年三段。1936年四段。1939年五段。1941年六段。1945年七段。1954年八段。1960年九段。1986年11月26日没。享年71歳。名誉本因坊。生涯成績1169局660勝504敗5持碁(勝率5割6分7厘)。
棋風:合理的で大局観に明るい棋風。「平明流」と言われる。渾名は「タヌキ」。
揮毫:流水不先争(りゅうすいさきをあらそわず)
タイトル獲得数:18個(うち世界タイトル:0個)
対局日棋戦名年齢コメント
1968年(7期)旧名人53歳
1967年(11期)囲碁選手権戦優勝52歳
1966年(13期)NHK杯優勝51歳
1965年(4期)十段50歳
1962年(10期)日本棋院選手権戦優勝47歳
1961年(9期)日本棋院選手権戦優勝46歳
1961年(5期)囲碁選手権戦優勝46歳
1960年第(15期)本因坊45歳9連覇
1959年第(14期)本因坊44歳
1958年第(13期)本因坊43歳
1957年第(12期)本因坊42歳
1956年第(11期)本因坊41歳
1955年第(10期)本因坊40歳
1954年第(9期)本因坊39歳
1954年(3期)王座39歳
1953年(1期)日本棋院選手権戦優勝38歳
1953年第(8期)本因坊38歳
1952年第(7期)本因坊37歳
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近代囲碁に新時代築く――故高川名誉本因坊(田辺市出身)
【2002年2月19日 紀伊民報】
 田辺市出身の県文化賞受賞者で名誉本因坊棋士の故・高川格氏(1915-1986)の栄誉を称える「高川名誉本因坊・特別展」が県主催で今秋、和歌山市和歌浦の県公館で開催されることになった。
 特別展の期間は約2週間の予定で、高川氏愛用の碁盤、碁石、扇子や棋譜、色紙などを展示する。担当の県文化国際課は、高川名誉本因坊の地元や知人関係者に対して、「高川氏の遺品や記念品などがあれば、展示したいので届けてほしい」と協力を求めている。  高川氏は、田辺市湊生まれ。幼少のころから囲碁を覚え、小学校4年の時、大阪に移り、光原伊太郎六段に入門して本格的に棋士の道を歩んだ。
 昭和27年、第7期本因坊の地位を得て「秀格」と号した。以後、木谷、杉内、島村、藤沢棋士ら多くの強豪の挑戦を退け9連破の偉業を達成。同39年、名誉本因坊に推挙された。また、林名人・本因坊なども破り同43年には、名人位を獲得した。この年、県文化賞を受賞し、同61年11月26日に死去した。
 独特のバランス感覚で近代囲碁に新時代を築いた。また、日本棋院理事、同棋士会会長も務めた。著書に「高川秀格全集」「秀格烏鷺うろばなし」などがある。