Re: 棋譜に著作権はあるのですか? ( No.1 ) |
- 日時: 2002/11/04 13:36
- 名前: 囲碁データベース <igo@fin.ne.jp>
- 「著作権」とは、小説や絵画、音楽などの作品を創作した人に認められる独占権で、複製権や放送権、演奏権といった権利の集まりです。自分の作品は自分で独占できる、他人が自分に無断で複製したり放送したりすることを禁止できます。これに反した人は損害賠償義務を負ったり、使用差止請求を受けたりします。棋譜に著作権が存在するかどうかは未整備の問題です。
ところで棋譜に関する権利関係には、棋譜の著作権、解説の著作権、棋譜の優先掲載権、棋譜の優先頒布権などいろいろあります。
あなたのホームページでプロの棋譜を掲載する場合、棋譜の著作権以上に注意を要するのは、優先掲載権を犯していないか、棋譜がダウンロードできるようにして棋譜の優先頒布権を犯していないかという点です。
また公衆送信権にも注意を要します。日本の著作権法では著作物を無断でネットワーク上で誰でも入手できるようにすることは、公衆送信権の侵害に当たる違法行為と明示しています。
PtoP(ピアツーピア)技術を使い著作物を無断でネットワーク上で交換できるようにするのも危険です。この場合は、著作権者の「送信可能化権」の侵害になり、3年以下の懲役または300万円以下の罰金という刑事罰の対象になります。
[参考] P to P(ピアツーピア) 中央サーバーを介せずに個人同士がファイルを交換することを可能にする技術。
ファイル交換プログラム ナプスター型:データファイル自体は利用者自身が保持。誰が何を持っているというリストをサーバーが管理するタイプ。代表的なプログラムはNapstar。 グヌーテラ型:リストの利用者間でバケツリレー式に伝えるタイプ。サーバー不要。代表的なプログラムはWinMX。
詳しくは日本棋院に問い合わせてみては如何ですか?
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