Re: 関西棋院の昇段制度 ( No.1 ) |
- 日時: 2006/05/27 19:27
- 名前: 囲碁データベース <igoigo@jcom.home.ne.jp>
- 関西棋院は2004年10月をもって大手合を廃止し、2005年1月より新しい昇段制度を開始した。
関西棋院の新昇段制度は、公式棋戦である13棋戦(棋聖戦、名人戦、本因坊戦、十段戦、天元戦、王座戦、碁聖戦、富士通杯、トヨタ&デンソー杯、三星火災杯、関西第1位戦、新人王戦、産経プロアマ戦)の成績を対象に昇段を決めるもので、「タイトル獲得等による昇段」「勝ち星による昇段」「賞金ランキングによる昇段」が三本柱となる。新昇段制度は2005年1月に開始された。
(1)タイトル獲得等による昇段
昇段に必要なタイトル獲得数 |
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九段 | 棋聖、名人、本因坊いずれか1期 | 世界戦優勝(個人参加棋戦のみ)1回 | 十段、天元、王座、碁聖通算2期 | 八段 | 十段、天元、王座、碁聖いずれか1期 | 棋聖、名人、本因坊の挑戦者 | 世界戦準優勝1回 | 七段 | 十段、天元、王座、碁聖の挑戦者 | 棋聖、名人、本因坊戦のリーグ入り | HNK杯、JAL早碁戦、竜星戦、阿含桐山杯、新人王戦、関西第1位戦優勝 | 世界戦ベスト4 |
(2)勝ち星による昇段
昇段に必要な勝ち星数 |
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八段→九段 | 200勝 | 七段→八段 | 150勝 | 六段→七段 | 120勝 | 五段→六段 | 90勝 | 四段→五段 | 70勝 | 三段→四段 | 50勝 | 二段→三段 | 40勝 | 初段→二段 | 30勝 | (対象棋戦)棋聖、名人、本因坊、十段、天元、王座、碁聖、関西第1位戦、新人王戦、産経プロアマ戦、富士通杯、トヨタ&デンソー杯、三星火災杯
(3)賞金ランキングによる昇段 毎年、初段から四段までの棋士の中から七大棋戦の賞金ランキング1位の人一人が昇段する。 (2)で昇段した者は(3)の対象外。翌年4月1日付昇段(2009年までは4月1日付昇段)。関西棋院は初段から四段までで一人。日本棋院は初段から六段まで各段1人ないし2人。
(注)新昇段制度以前の勝ち星の取り扱い 移行期間として、過去の成績を加味したものを過去1年間併用する。
分かりずらい「勝ち星による昇段」について、例を挙げてもう少し詳しく説明しよう。15.0歳で入段した棋士が、新昇段規定のもとで毎年20勝すると、つぎのように昇段する。
15.0歳で入段 16.5歳で二段(初段→二段:30勝、通算30勝) 18.5歳で三段(二段→三段:40勝、通算70勝) 21.0歳で四段(三段→四段:50勝、通算120勝) 24.5歳で五段(四段→五段:70勝、通算190勝) 29.0歳で六段(五段→六段:90勝、通算280勝) 35.0歳で七段(六段→七段:120勝、通算400勝) 42.5歳で八段(七段→八段:150勝、通算550勝) 52.5歳で九段(八段→九段:200勝、通算750勝)
タイトルを取らなくても、年間20勝以上すれば52.5歳で九段に上り詰めることができるということだが、毎年コンスタント20勝以上するのは至難の技。本例のような成績を収める棋士は大変優秀な棋士といえそうです。現在でも年間20勝以上している棋士は、勝ち星ランキング上位20人ぐらいです。
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