Re: 中国の入段制度 ( No.1 ) |
- 日時: 2006/06/17 07:54
- 名前: 囲碁 <igoigo@jcom.home.ne.jp>
- 中国では昇段戦(昇段試験)が年1回、全国にいる棋士が一ヶ所に集まって行われる。中国の入段戦(入段試験)はこの昇段戦が行われる時期に毎年1回だけ行われる。参加棋士には男子棋士は17歳まで、女子棋士は20歳までという年齢制限がある。初めて入段戦が行われた時は年齢制限を越えた棋士も入段させたが一人も昇段しなかったため、2年目からは年齢制限を厳格に守っている。各省の選抜戦を勝ち抜き、省から推薦を受けた受験者が、入段戦で入段枠を争う。採用枠は20人。入段年齢の分布は9歳から15歳。入段者の3分の1は10歳以下。小学校の高学年ぐらいの才能がある棋士が入段し、以降プロ棋士としての教育を受けることになる。
採用枠を設ける理由はプロ棋士が増えすぎるのを防ぐため。日本や韓国ではほとんどの棋戦に全プロ棋士が参加でき、プロ棋士は参加棋戦の出場料と対局料で充分家族を養っていけるが、中国では全プロ棋士が参加できる棋戦は棋聖戦だけで、その他の棋戦には定員制限がある。この結果、低段位のプロ棋士の年間対局料は数百元(数千円)だから、彼らは囲碁だけでは食べていけない。そこで人数制限をする必要があるというのだ。一方、中国は国土が広いから、各省が200人くらいのプロ棋士を抱えていないと、指導者不足で省や市の囲碁発展が望めないという意見もある。現に青海、新建、西蔵、吉林、江西、内蒙ではプロ棋士が不足している。(以上、2000年6月21日 中国・囲碁天地より)
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