1988年6月17日


【1988年6月17日 朝日新聞(大阪版夕刊)「人 きのう きょう」】
囲碁専門誌「月刊碁学」(碁学社発行)が、発売中の7月号で13年近い歴史を閉じる。西宮市安井町の編集兼発行人、三木正さん(68)が「高齢になった」のに加え、「赤字体質はもう限界。印刷屋さんなどにこれ以上迷惑はかけられないし、後継者も見当たらない」事情も。
三木さんは神島化学工業の常務を最後にサラリーマン生活を終え、昭和53年から「月刊碁学」の編集発行に携わってきた。海外駐在の商社マンらも含めた読者に支えられ、一時は3万部に迫るほどだったが、ここ数年は下降線。「碁はストイックな面があって、現代の世相には合わないのかもしれません。でも、出会いを素晴らしいものいする碁の魅力は不変です」


最終更新日: 2008年8月15日